『エコクリーンピアはりま』ってどんなところ?東播2市2町の広域ごみ処理施設へ初潜入!
高砂市梅井にある兵庫県東播2市2町(加古川市・高砂市・播磨町・稲美町)の広域ごみ処理施設
エコクリーンピアはりま(東播臨海広域クリーンセンター)は、もうご利用になられましたか?
2022年6月の完成から、約4ヶ月が経過しようとしていますが、まだその実体について、『よく知らない』という方もたくさんいらっしゃることと思います。
今回、エコクリーンピアはりまの運営・維持管理を行う、(株)高砂環境サービス様よりお招きをいただき、初めて施設の中を見学させていただきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
たしか小学生のころに、旧ごみ処理施設を見学したことがあるような記憶が…大人になってから見るごみ処理施設…ちょっとドキドキわくわくですね!
ねこえもん
エコクリーンピアはりまってどんなとこ?
エコクリーンピアはりまは、東播2市2町(加古川市・高砂市・播磨町・稲美町)の可燃ごみ、不燃ごみ・粗大ごみを処理する兵庫県高砂市の海辺にある施設です。
2022年6月に完成、約3ヘクタールの広大な敷地にあり、駐車場もひろびろスペースで駐めやすいですよー。
エコクリーンピアはりまでは、ご家庭や事業所で発生した『ごみの持ち込み』についても受付ていますよ。
引っ越しなどで、家具などの粗大ごみが急に出た時とかって困りますよね?…家に置いておくとこないし…そんなときはエコクリーンピアはりまをぜひご活用ください。
また、エコクリーンピアはりまは、ごみ処理施設としての機能のほか、環境・循環型社会についての啓発活動にも積極的に取り組まれています。
環境について実際に見て、体験して、学べる場としても重要な拠点となっているんですね。
1Fのエントランスホールの床には、大きな東播2市2町の地図が描かれています。
こうやって見ると、かなりの広い範囲を、エコクリーンピアはりまが全てカバーしているんだなぁと思いました。
そんな施設が高砂市にあるだなんて…これは高砂人として、とても誇らしきことですね。
エコクリーンピアはりまの施設内を見学してきた!
エコクリーンピアはりまは、『可燃ごみ処理施設』、『不燃・粗大ごみ処理施設』、『管理棟(啓発施設)』の3つの施設から構成されています。
本当に広大な施設ですので、今回すべてをご紹介するのは難しいのですが、要所要所でボクが気になったポイントをご紹介しますね。
それでは早速、順番に見ていきましょう!
不燃・粗大ごみ処理施設
まず最初に見ていくのが、不燃・粗大ごみ処理施設。
こちらでは、集められてきた不燃・粗大ごみを砕き、資源を回収、リサイクルを効率的に行っています。
もうこれは、ごみ処理施設というより、何かの製造工場の中に居るようにも見えますね。
砕かれた不燃・粗大ごみからこれらの機械を通して、資源となる鉄類やアルミ類を回収していきます。
回収された鉄類やアルミ類から、再生された製品の展示もありました。
鉄道のレールや建材、アルミの弁当箱ややかん、なべなど、様々な製品に生まれ変わっていきます。
普段何気なく捨てていた不燃・粗大ごみの中には、こんなにものたくさんの『お宝』が眠っているんですねー。
また持ち込まれたもののうち、再生可能なものは修理してリサイクルするため、専属の修理スタッフの方が常駐されています。
特にベビーベッドやベビーカーなどは、短い年数ですぐに不要になってしまうため、わりと良い状態のまま捨てられます。
今後、このようなベビー用品の再生品を、必要な方に貸し出すリユースの取り組みもされるそうです!
これは小さいお子様のいらっしゃるご家庭には嬉しいニュースですね!
★ベビー用品のリユース事業についてはこちら
可燃ごみ処理施設
続いてやってきたのが、可燃ごみ処理施設。
こちらでは、ごみを受け入れ、燃やし、燃やした時に出る有害なガスを排除し、燃やした時に出る熱を利用して電気を作っています。
集められてきた可燃ごみは、一旦こちらのごみピットに貯留されます。
それを巨大なクレーン(ごみクレーン)で撹拌されてから、回転ストーカ炉に投入されます。
写真では少し伝わりづらいのですが、巨大なクレーンが上下左右に動きながら、大量のごみをすくいあげていく様は、圧巻の見ごたえです!
24時間フル稼働で、なんと東播2市2町の12万6千世帯が排出する可燃ごみ429トンを一日で処理できるそうです。
と、簡単には言ってますが、これができるのも最新の焼却処理技術の成せる業…ほんと『すごい』の一言ですね。
そして大量のごみを燃やす時に発生する熱を利用して、こちらで電気を作っています!
作られた電気は、もちろんこの施設全体の電力を賄うほか、余った電気は売電されています。
当初の計画では、年間で約4億円以上の売電収入を見込んでいるとか…これは高砂市にとっても大きな収入源になりますね。
管理棟(啓発施設)
最後にやってきたのが、管理棟(啓発施設)になります。
こちらはごみ処理の流れや循環型社会について楽しみながら学べる施設です。
エアロバイクでの発電体験や、環境クイズ、私の3R度チェックなど実際に見て、触れて、体感できるものがズラリ。
また他のフロアにも、見学者の方に施設内の設備や、ごみ処理の仕組みなどをわかりやすく説明、展示しているものもたくさんありますので、そちらもぜひご覧ください。
エコクリーンピアはりまの施設見学について
いかがでしたでしょうか?正直ボクの拙い説明では、なかなか伝わりにくかったと思います…。
そう、百聞は一見にしかず!あとは、実際にあなたのその目で確かめてくださいね。
現在、エコクリーンピアはりまの施設見学は、事前予約制となっております。
小学校向け、団体様向け、個人向けとそれぞれ予約可能な日時などが異なってきますので、下記のボタンより高砂市のHPへジャンプしていただき、詳細をご確認ください。
絶対に一度は見る価値あり!おススメです!
【まとめ】考えていますか?環境のこと…
環境学習リサイクル講座やってます!
またエコクリーンピアはりまでは、環境・リサイクル・サスティナブルをテーマに年間約30回の環境学習リサイクル講座やワークショップを開催していますよ!
参加は無料!大人も子どもも楽しみながら学べる体験型の講座です。
毎回、バラエティーに富んだ専門講師を招き、環境問題やごみの減量化・再資源化などについて楽しく体験・学べます。
ただいま受講者を絶賛募集中!
ぜひこの機会に、環境のこと、ごみのことをご家族とともに考え直す機会にしていただければと思います。
施設見学を終えて…
ボク自身の経験上、おそらく30年以上ぶりのごみ処理施設の見学をさせていただきました。
今回、エコクリーンピアはりまの施設見学をさせていただいて感じたことは、ものすごい最新の設備が満載で、現在の日本のごみ処理施設の中でもトップレベルの施設ではないのかということ。
またそのような施設が、わが町高砂にできたということに、すごく誇りに思いました。
施設内の展示物や説明パネルなども、タッチパネル操作のものがあったりで、すごくわかりやすくて、施設の中もかなりオープンな感じで『そこまで見せるか!』と思うくらい見ごたえ十分。
ごみピット内で動く巨大ごみクレーンなんかは、何時間でもボーっと見ておきたいと思いました。笑
また普段何気なく捨てていたごみのことも、もう一度ちゃんと考えようという気持ちになりました。
ぜひ、ひとりでも多くの方に施設を利用、見学していただき、環境のこと、ごみのこと、ひいてはボク達の未来のことを考え直す、良いきっかけにしてもらえればなと思います。
この度はこのような貴重な経験をさせていただきました、(株)高砂環境サービス様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
施設の案内
■東播臨海広域クリーンセンター『エコクリーンピアはりま』
■住所: 兵庫県高砂市梅井6丁目1-1
■営業時間:8:30~16:00
■定休日:日曜日
■駐車場;あり
■公式サイト:https://eco-cleanpeer-harima.com/
エコクリーンピアはりまの紹介動画