謡曲「高砂」発祥の地!高砂神社は縁結びの最強パワースポット!
結婚式で謡われる「たかさごや~この浦舟に帆をあげて~」というフレーズ、一度はお聞きになられたことがあるのではないでしょうか?
この世阿弥作の謡曲「高砂」の発祥の地とされるのが、高砂市高砂町にある高砂神社になります。
結婚披露宴で新郎新婦が座る席のことを『高砂の席』といいますよね。
そうです、高砂って実はめちゃくちゃ、おめでたいんですよ!
その由縁となるのが、こちら…。
相生の松です!
写真は三代目(※J SOUL BROTHERSではありません)の相生の松で、天然記念物になっています。
その昔、一本の根から雌雄の幹が左右に分かれた松が生えたそうです。
ある日「尉と姥(じょうとば)」に姿を変えた伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の二神が現れ、「我は今より神霊をこの木に宿し、世に夫婦の道を示さん」と夫婦のあり方を説きました。
これからこの木は相生の霊松と呼ばれ、この松の前で結婚式を挙げるようになり、縁結びと夫婦和合の象徴として信仰するようになりました。
高砂神社は庶民の結婚式の発祥の地でもあったんですね。
まさに縁結びの最強パワースポット!
今、境内にある松は五代目です。
天然記念物に指定された三代目の松は、すぐそばにある相生古霊松舎で、その太い幹を見ることができます。
「お前百まで、わしゃ九十九まで、共に白髪の生えるまで…」とうたわれる「尉と姥」は、平和と長寿の象徴として信仰されています。
写真の後ろに見えるのが高砂神社会館で、最近では珍しくなった神前式での挙式ができる結婚式場になっています。
かくいうボクの実姉夫婦もこちらで挙式をあげました。笑
高砂神社は、その創建の歴史も古く、今から約1700年前になります。
神功皇后が、三韓より凱旋する途中で、鹿子水門(かこのみなと)に停泊され、国家鎮護のために大己貴命(おほなむちのみこと)を祀ったのが始まりといわれています。
その後、天禄年間に疫病が流行り、素戔嗚尊(すさのおのみこと)と奇稲田姫(くしだひめ)の夫婦を併せてお祀りしたところ、疫病がおさまったそうです。
いまのこの疫病(コロナウィルス)も鎮めて欲しいですね…。
相生の松の他にも、樹齢千年を超える御神木『いぶき』があります。
阿蘇の神主友成が上京途中に高砂の浦に立ち寄り、その時友成が杖にしていた木を地面につきさしていたところ芽をふき、現在の「神木いぶき」として境内にその姿をとどめているとのこと。
確かにその存在感は圧巻です。
境内には、2013年に完成した能舞台、神遊殿があり、例年10月にはこちらの舞台で『高砂観月能』が開催されています。
※今年度は2020年10月24日(土)開催予定とのこと
また、今年は東播磨の神社による持ち回りの『国恩祭』が5月に予定されていたこともあり(残念ながら国恩祭は中止)、それに合わせ44年ぶりに本殿の屋根のふき替え工事を行っています。
新調された重厚感のある檜皮ぶき、日の光を浴びてきらびやかに輝く銅板の屋根飾りは必見です。
境内には、他にも複数のお社が点在していますので、それぞれお参りをするのも良いでしょう。
また、この地には元々、高砂城があったらしく、城の遺構などは残っていませんが石碑が立っています。
お城好きや歴史好きにもたまらない、見どころたくさんの高砂神社に是非足をお運びください。
アクセス
●住所:兵庫県高砂市高砂町東宮町190
●最寄り駅:山陽電鉄高砂駅、徒歩15分
●駐車場:あり(無料)
●拝観料:無料
●参拝時間:9:00~18:00
□公式サイト: https://takasagojinja.takara-bune.net/