高砂市議会の3月定例会がスタート!2023年度『未来をともにつくる予算』の中身とは?
高砂市議会の3月の定例会が2023年2月22日(水)からスタートします!(会期は3月27日(月)まで)
今回の議会の最大のテーマは高砂市2023年度当初予算案についての審議…。
ボク達の大切な税金が使われるわけですから…高砂市民なら当然気になりますよね…?
いや、少しは気にしてください!笑
ということで、これから高砂市が『どんな事業を進めていこうとしているのか?』について、ざっくりではありますが、できるだけ分かりやすく、ご紹介していきたいと思います!
※(注)あまり細かな数字とかは得意ではないので、その辺は割愛しています…ご容赦くださいm(_ _)m
記事の途中、一高砂市民としての感想なども入っていますが、あくまで個人的な意見ですので、そこはゆる〜く聞き流してやってください!笑
ねこえもん
もくじ
高砂市2023年度当初予算案の概要
高砂市2023年度当初予算案は題して、『未来をともにつくる予算』とのことです。
近年、高砂市では市役所の新庁舎建設や、広域ごみ処理施設『エコクリーンピアはりま』の建設など、ハード面の大型事業を進めてきましたが、それも一段落し、今度はソフト面を重視していく予算に転換させたとのこと。
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以下の4本の柱となる施策を打ち出し、『暮らしイキイキ、未来ワクワク、笑顔と思いやり育むまち』をテーマに様々な事業が展開されていきます。
①ゼロカーボンシティの推進(未来への基礎)
②子供・子育て・教育の推進(少子化対策)
③交通・移動・駅周辺の活性化(魅力的なまち)
④交流し、支え合う地域づくり(住んでよかったまち)
では、それぞれで一体どういった事業がすすめられていくのか…新たに始まる事業を中心に、以下でもう少し掘り下げて見ていきましょう!
①ゼロカーボンシティの推進
まず1つ目は、ゼロカーボンシティの推進です。
2050年までに二酸化炭素の実質排出量をゼロにする『ゼロカーボンシティ宣言』をしている高砂市。
これまでも市民支援策として、太陽光発電システムや蓄電池システムの設置補助、次世代自動車の購入補助などの取り組みをしてきました。
今年度はさらに中小事業者支援まで手を広げ、再エネ・省エネ設備導入補助や環境配慮型トラックの導入補助を行います。
その他、引き続き公共施設のLED化や太陽光発電設備設置にもかなりの額を投資していくようですね。
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確かに地球温暖化の問題というのは、世界的にも深刻な問題であり、脱炭素社会をこの高砂で創り出そう!というのはとても立派で素晴らしい目標だと思います。
しかし、そのためにはまず、市民ひとりひとりの意識から変えていかなければならないような気もします…。
ゼロカーボンシティを実現した先にある、我々市民が享受できる直接的なメリットなどがイメージできると良いのですが…なかなかビジョンが見えてこないというのが、正直なところではないでしょうか。
②子ども・子育て・教育の推進
続いて2つめ目は、子ども・子育て・教育の推進ということで、いわゆる少子化対策ですね!
またここを充実させることにより、高砂市を移住・定住の候補地にと、子育て世代にアピールしたいというねらいもあると思います。
その中で一番の目玉は、やはり『高校生世代医療費無料化』でしょうか。
これまで15歳までだった、医療費を完全無料とする対象を、7月から18歳までに引き上げるそうです。
しかし、近隣の加古川市・稲美町・播磨町では、すでに昨年の7月から18歳までの医療費完全無料化は実施されています。
23年度の対象人数は約2,500人で、今後毎年、数千万円の負担増となるそう…でもまぁ、これでようやく他市町村と肩を並べることができるということで、一歩前進というところでしょうか。
あとは、都倉市長が市長選のときに公約に掲げられていた『見守りカメラ』の整備がようやく始まるようで、通学路や学校周辺を中心に2年間で500台の設置を予定されているそうです。
その他、こども園でのおむつ回収事業など、保育士さんやママさん両方の負担軽減につながる施策も進んでいきますよー。
③交通・移動・駅周辺の活性化
3つ目は、交通・移動・駅周辺の活性化ということで、ここでは2つとりあげたいと思います。
まずは、北側にしか改札がなく、地元住民から30年以上、往来の改善要望をし続けられているというJR曽根駅南北通れない問題。笑
その問題解決のため、南北を結ぶ通路や駅南側に広場を整備する事業がついに動き出します!
今回の予算案では、自由通路などの基本設計などの業務委託料を計上。
今後はJR西日本と整備に関する協定を結び、用地買収や工事を進めていき、2027年度末の供用開始を目指すとのことです。
地元の方からすると、ようやくの悲願達成ということでしょうが、ちょっと時間かかりすぎちゃうかなぁと思っちゃいますよね…。
もう一つは、高砂市のコミュニティバス『じょうとんバス』の利用促進策として、75歳以上の運賃が半額になるという高齢者割引。
またこれに加えて、観光需要を掘り起こすため、夏休みの8月から土日祝限定で、新たに2路線を追加運行する予定だそうです。
現状、一体どれだけの高砂市民がじょうとんバスに乗ったことあるのでしょうか?(ちなみにボクはありません…)
高砂市民すらあまり使わないバスを、他市町村からきた方が利用するとは、なかなか思いつきませんよね…。
料金の割引や追加路線も良いのですが、そもそも『じょうとんバスに乗ってみたい!』と思う、他のバスにはないような仕掛けがいるのかも知れませんね。
④交流し、支え合う地域づくり
最後の4つ目は、交流し、支え合う地域づくりとして、地域交流センターの整備事業が行われます。
曽根天満宮の松林の前に現在建設中なのが、(仮称)曽根地域交流センターで、2024年4月に開設予定だそうです。
曽根地区は新設ですが、高砂地区は高砂地区コミュニティセンターを、その他の地区は既設の公民館を地域交流センター化するということ。
公民館=社会教育施設という立ち位置だったものを、地域交流センターにすることによって、地域で採れた農産物の即売会や、喫茶コーナーの設置など、地域住民の交流の場に生まれ変わるということです。
お願いですから、公民館から看板が変わっただけやん!ということがないように企画・運営し、それぞれの地域を盛り上げていってもらいたいものですね。
柱施策実現のためにデジタルの力を活用!
また、これら4つの柱施策を実現していくために、デジタルの力を活用していくとのこと。
GPSの見守りサービス機器を使う小学1〜3年生には、購入費用の全額(約9,000円)を補助。
こども園などの保護者が使えるスマホ用のアプリを活用して、保育士間との連絡を紙ベースからデータでのやりとりにしたり、登降園時の打刻により、双方で園児の出欠を管理できるなど、こども園などのICT化事業も進められるそうですよ。
正直、こういった類のことは相当遅れているなと思っていて、『今さらデジタルの力って、遅っ…』という印象です。笑
世の中にはどんどん新しいサービスが爆速で誕生しているので、ぜひ他の事業にもどんどん取り入れていってほしいものですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
高砂市2023年度当初予算案の中身について、少しはおわかりいただけたでしょうか。
ボクも最初は、軽〜い気持ちで記事を書き始めたのですが、なかなかとっつきにくく、結構な時間を費やしてしまいました…。笑
今回は新しくスタートする事業や、注目のポイントだけをご紹介させていただきましたが、実際にはもっとたくさんの事業が予定されていて、2月22日(水)から始まる高砂市議会3月定例会でこれらの審議が行われる予定です。
『もっと知りたい!』という方は、ぜひ高砂市議会の傍聴や、インターネット映像配信で確認するほか、各市議会議員さんのHPなどでも詳細を掲載されておられますので、そちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
『若者の政治離れ』などという言葉もよく耳にしますが、せめて自分達が住んでいる町でどんなことが起ころうとしているのかくらいは、興味をもってほしいなぁ…という気持ちで今回はこの記事を書きました。
自分には関係ないということも多いかもしれませんが、ひとつでも興味が湧くものがあったのなら幸いです。
『未来をともにつくる予算』というからには、市民の意見もどんどん取り入れた革新的なものになるのでしょう(?)
上辺の言葉だけで、中身が伴っていないということがないように、しっかりと審議の方をよろしくお願いします…。
高砂市議会3月定例会について
■高砂市議会 令和5年3月定例会
■会期:2023年2月22日(水)〜3月27日(月)
※定例会についての日程予定表(案)はこちら
★高砂市議会の傍聴の仕方などについてはこちらの記事をどうぞ!
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